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「その場所で取れたモンが一番美味いんじゃぁあああ」と思っている、いちおう研究者☆


by charlie-oncoming
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変人

 私はずっと、自分のことを単なる変人だと思っていた。

 子供の頃から、変人だという自覚はあった。
 
 周りの子と違うことをしたい。違うことを考えたい。同じじゃヤダ。

 まあ、わがままであるとも言えるなあ。

 高校時代、定期テストですら、「人と違う方法で正解を出したい」と我を通していた。特に数学の答案用紙には、しばしば、でっかく

    大ウソ

と書かれた。「先生、でも答え合ってますし、こういう考え方もできます」と言うと、「授業でやったやり方以外は、たとえ答えがあっていても、そういう考え方があったとしても、大ウソです!!」と怒鳴られ、あげくの果てには「態度が悪い」と学年主任に報告され、親に大恥かかせたりもした。

 「人と同じこと」をすれば済む話なのに、絶対にそれは嫌だった。それなのに、自分でも自分の変人具合が嫌で、むしろコンプレックスで、変人だから駄目人間だと思っていた。

 でも、ある日人生が一変した。

 22歳、学部4年のとき、指導教官に呼ばれ、「怒られるのかなあ、、、。」って思いながら、おそるおそる先生の部屋へ行った。

 予想に反して、先生は笑顔でこう言った。
「charlie,お前はユニークだ。お前は研究者に向いている。だからお前は進学しろ」
と言われ、きょとんとしてしまった。思わず、こう答えた。
「でも先生、私、変人ですよ?」

 先生は、諭すように言ってくれた。
「お前は変人ではない。ユニークなんだ。考え方が人と違うから、なかにはお前のことを変人と言うヤツもいるかもしれない。でも、ユニークというのは短所ではなく、長所なんだ。誰もが持っているわけではない、才能なんだ」

 詳しい日付は覚えていない。でも確かに、その日から自分の人生が変わったのだ。
 今も私は変人だ。そして、それ以上にユニークだ。

 先生が亡くなって、もう5年以上がたつ。亡くなってしまったから、よけいに先生の言葉は、私の心の中で、力強く生き続ける。


 

 
by charlie-oncoming | 2005-06-23 16:45 | 研究日記