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「その場所で取れたモンが一番美味いんじゃぁあああ」と思っている、いちおう研究者☆


by charlie-oncoming
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マヤ文明の自由市場と市場論

古代マヤ文明に自由市場があった? | Excite エキサイト

ちょっとまじめな話をしますと,私は市場は文明の縮図じゃないか,って思ってます。

 私は数年前,バックパッカーでした。十数カ国へ行きましたが,はじめは遺跡などを見ていましたが,次第に市場が面白くなり,最終的には遺跡はほとんど見ないで市場ばっかり行くようになってました。
 国によって,また同じ国でも町によって,市場って全然違います。国によって市場の形態も違えば,市場の位置づけ(生活の中心であったり,補完的なものであったり)も異なります。市場がどのような形態か,どのように展開しているかを知ることで,その国々の流通システムのみならず,その国の人々の考え方,個人個人の考え方から,国としての考え方まで浮かび上がってきます。

 市場と言えば,株式市場なんかもそうです。株価の変動で,今その国のどの産業が注目されているかが分かります。また,どの産業,どの分野,どの会社がのびているか,停滞しているか,衰退しているかも,完璧にではありませんが,指標となります。

 マヤ文明に自由市場が展開していたというのはとても興味深いものです。塩の市場らしいのですが,当時貴重品であった塩が,権力者のコントロールから自由な存在であったというのはちょっと意外な感じ。自由であったということには様々なことが考えられますが,この自由市場が広く展開した後,文明が崩壊していることから,「権力者のコントロールから自由であった」というよりも,「権力者がコントロールを失っていた」とも考えられます。

 まあ,とにかく市場は面白い。

 そんなわけで,今年も引き続き「市場」をテーマに研究を続けていこうと思っています。
by charlie-oncoming | 2005-04-06 15:06 | 研究日記